「ご縁」をいただいたお客様にお届けする、「大きな想い」の「小さなお手紙」
2024年6月
141号
我が家のほぼ全室にある障子が一年間無事だったので、「ウチの子供達は障子にイタズラなんてしない良い子だなぁ、わはは」と感心していましたが、今年に入った途端、物を投げて穴をバババッと開け、穴が気になるようになり、小さな穴を押し広げ、いつしかビリビリに破いたりもするようになりました。激しくなってきたなぁ、昔の自分に似てきて複雑な気持ち、感動・創庫の芦川永光です。
日本人生来の「動き」
和の家に住んでいますと、住まいの造りそのものと構造の理由から、昔の人の暮らしぶりを想像することが増えました。今時、障子の張り替えをしたことがある方は少ないと思います。作業そのものは小学校の図工のような、やってみると結構楽しいものです。最近ようやく貼り方のコツが掴めてきまして、平たく言うとスピーディーにやろうとすると絶対にしくじります。古い紙を剥がして、糊を塗り、貼ってと全てをゆっくりやると、綺麗に貼れるんです。 そうそう、和室の畳もまた、ゆっくりを要求される日本的なものです。縁を踏まないように足元を見ながら歩くと、テキパキなんて動けません。茶道などにも見られる通り、畳はゆっくり歩くための床材なのです。
47歳からの習い事
日本文化を調べているうちに、春から古武道を習うまでになりました。柔術、居合、杖術など盛りだくさんなので、80歳くらいまでのんびりやっていこうと思っています。
これが最近まで打ち込んでいたボクシングの動きと大きく異なっていて、ボクシングを始めた頃以上にもどかしい(大汗)。爪先立ちで俊敏に動くことが要求されるボクシングに対して、予備動作なしで動く古武道は踵をべったりつけて「静から動」。これがゆっくり動いているようで、極めれば神速と言われるほどに速い、なんとも不思議な体感です。
日本人固有の歩き方
着物が着崩れないように裾を押さえながら歩く「ナンバ」。以前、陸上競技で末次慎吾さんという方が、ナンバ走法でメダルを獲得したことがありました。現代の日本人の歩き方が手と足が交互に動く形に変わったのは、軍隊式に美しく魅せるためと言われています。小学校の朝礼などでさんざやらされていましたね。
この昔の歩き方についてさらに詳しく調べますと、昔の日本人は急かされる必要のない生活を送っていたため「走る必要がなかった」のだそうです。つまり、ナンバ走りは表の職業では飛脚、裏の職業では忍者だけのもので、一般人は走れないのです。火事があった時の絵を見ると、走り方がわからないからみんな両手をあげて逃げているんです。機会があったらぜひご覧になってください。
地に足をつけて
僕は自他共に認めるせっかちでした。常に呼吸も浅く、生き急いできましたが、日本人はゆっくり生きてきた民族なのだ!とここで再確認をしました。和の家で焦りを抑えて、古武道によって生き方を学び直してまいります。ゆっくり確実に生きる日本人としての道を極めたいですね。
編集後記
21世紀の歩き方
我が家の日常について少しだけ。子供連れで外出しますとザ定番、ザ無難なファミレスによくお世話になっています。全国標準のファミレスは本当に便利!そんな中、都内のファミレスに行きますと外国人が店員さんだった状況から、さらに進んでいることにビビります。入店するとモニターがあり、人数を入力すると着席する席が表示。机の上 に有るタブレットから料理の注文。料理を運んでくるのはロボット。そしてお会計は自動精算機。そう、入店からご馳走様まで、人に一切会わないんです。調理に人が居るはずですがおそらく最小人数。企業の人材不足解消はこの形しかないのかぁ、と僕は違和感でしたが、妻は「事業者の現状を思えば、理にかなっているのかもね」と少し前向きでした。
人の仕事が機械やAIに奪われると言われて久しい昨今。僕が製造業に勤めていた約20年前、「機械化が進めば人は要らなくなる」と言われ、工場などの生産ラインに人が組み込まれての作業は減少しました。一方で、ソフトからハードまで、新技術の開発はこの20年で相当進みました。これは人がやることが減ったのではなく、人にしか出来ないことに取り組めた成果であり恩恵でした。新しい創造への可能性として、効率化によってコストを抑えられたこのファミレスが、より良い商品開発に取り組めるのであれば、お客様にとっては福音。新しいものを遠ざけていた僕自身も変わらねばと思いつつあります。
芦川永光の思いを
ギュッと詰め込んだホームページ
↓

僕の活動は、
みなさまの応援によって支えられています。
いつもありがとうございます。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ Pray for freedom _/_/_/_/
株式会社感動・創庫 kando-soko CO.,Ltd
代表取締役 CEO
芦川 永光 aka:Tsuru
本社 / デザイン事業部
〒259-1145 伊勢原市板戸208-103
Tel:0463-79-9777 FAX:0463-79-9778
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
コメント