思いのままに生きるために 2020年8月 107号

つるのおんがえし郵送版

「ご縁」をいただいたお客様にお届けする、「大きな想い」の「小さなお手紙」

2020年8月 107号 

107

 こんにちは、長めの梅雨の時期だからこそ、晴れ間には歩きで外へ出る時間を増やしています。感動・創庫の芦川永光です。雨降りあっての晴れのありがたさ。病気後の健康。虫歯の治療後にわかる痛くない歯と美味しい食事。どちらも表で裏、どっちがいい悪いではなく、陰と陽、二つで一つ。長雨の後も良い季節がやってくるし、この最中にも何かしらの浄化が起こっているのでしょうね。ナウシカの腐海の底のように。 

トヨタ自動車の進化 

 僕の住む神奈川県にあるトヨタ自動車関連の会社が集まって、モビリティカンパニーとしての社名に統合されました。トヨタの動向は気になっていたので、ついに看板を目の当たりにしてゾクッとしました。社名を変えるという大きな決断は、自動車製造という手段から、移動という目的へのシフト。「これは人へのシフトである」という豊田社長のメッセージには、日本のトップオブトップとしての覚悟とともに未来のあり方をすでに見通した確信も同時に感じます。 

方法・手段の提示から、 事業目的へ 

 何をするか?を追求してきた生産と消費の時代の最後がいよいよ来たなと改めて感じました。どうあるか?という事業の存在そのもの、どう生きるか?というビジョンの提示が始まるんですね。思えば僕ら人間はこれまでHuman Doingでした。ここから元の状態=Human beingになるということ。「する」じゃなくて、「在る」なんですよね。 

Human Being :芦川の見解 

 自分で言いながら、コレって簡単じゃないなと感じています。やるべきこと、役割、問題解決にフォーカスしてきた僕たち事業者は、何をしているか?はすぐに答えられるけど、なぜ(何のために)この仕事がある?と聞かれると、簡単には答えられませんよね。 

 昔の車って三輪だったんですね。より遠くへ、より速く、より快適に、今では本当の自動となるまでに車は進化しました。道路も広く長く整備され、車は一家に一台の時代になりました。これが今は曲がり角。人口が減り、車を所有したい人も減り、この春の騒ぎで外出する人も減りました。田舎暮らしを始める人も増えているってことは不便でスローな生活に向かうってことですよね 

 トヨタの「人の移動を楽しくする」というビジョンには、ユーザーが車を買って乗っている前提が見えません。幸福な生き方も含めた大きなビジョンなので、車の製造は別のメーカーがやってくれるでしょ?とまで思っているかも。そう、僕らはやらなきゃいけないから少しずつ離れていくんですよね。あり方を見つけた企業はそれだけ自由ってことです。会社ってここまで振り切れると、何やっても面白いな〜。 

思いのままに生きる為に 

 僕らが何をしなくても幸せになるという根源を取り戻した時、いよいよ会社はお役御免になります。お金も所有も要らなくなるでしょうし、日々の課題はモチベーション要らずで遊びの中で解決されていくのでしょう。僕ら事業者はその瞬間まで、いったいどうあるか?いち事業者としてこの答えをしっかり出して、僕は思いのままに生きる道へ向かいます。 

編集後記 

役立たなくても 全てに価値がある 

 すべての人が思いのまま生きられる世界を目指して、制限をかけずに自由に生きる僕になることを始めました。それが先月号でお知らせしました『ジャム向場』です。 

 題材を持ち込んでみんなで共有する、単純に言えばくっちゃべる場所。これがめちゃくちゃ盛り上がりました。ネットならではの自由な設計で、話題から大きく外れても全てオッケーと解放したら、笑い転げたり、感心したり、さらに意図していないのに深い学びになったりしたんです。 

 思いのままに生きるには一つ、解放がキーになると思っています。そして僕は今、その中の一つ「役立つものを提供しないといけない」という必要性を手放そうとしています。今回気づいたのは、役立つものもそうでないものもどちらもなく、それを受け取る人次第なんだなということです。面白くなってきました。 

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