みんなの会社になること 2020年9月発行 108号

つるのおんがえし郵送版

「ご縁」をいただいたお客様にお届けする、「大きな想い」の「小さなお手紙」

2020年9月発行 108号 

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 ある晩、電話が鳴りました。この1年ガッチリ組んでお店づくりを手伝ってきた美容室のオーナーさんからでした。約20年同じ会社に勤めて、6年前に独立してからは以前のお店からの常連さんに囲まれ、常に予約がいっぱいのお店です。今日までずっと一人でがむしゃらにやってきたが、これからは自分の時間を確保しつつ、やりたいことの範囲をお店の外へ広げるために、いよいよ雇用を考えたいというご相談でした。 

 ここで働いてくれる人には満足できる報酬を支払いたいし、職場環境は今のままじゃ足りない。だからもっと稼がねばならないのだけど、どの程度の水準まで引き上げれば良いのかが見えない、と言うのです。これって、他者支援の意識が高い方にありがちなお悩みなんですよね。 

準備が整わないと 始められないという幻想 

 何か始めるためにはお金や時間が必要だと考えやすいのが常。満足に売り上げが立たなければ働いてくれるスタッフへ給料もそれほど払えない。本当に大丈夫なんだろうか?ここに不安があります。さらに日々時間に追われる中で、思案する時間のためにスタッフを雇い入れたいのだけど、それについて考えている時間がない。 

 ということで僕が聞いたのは「良い待遇にしないと、ちゃんと働いてもらえないんですかね〜?」という問いでした。「・・・。」少しの沈黙。勘がいい方なので、ハッとされた顔が電話の向こう側から伝わってきました。 

 ここでお伝えしたのは僕自身の経験です。感動・創庫は不完全な会社でした。納得できる報酬額は未だに払えていませんしね。今は店舗で営む会社ですが、創業時は自宅アパートの一室を作業場兼事務所として、スタッフもそこに来てもらっていました。こんな状況で、以前の職場よりも待遇もお金も下がるとしても、ウチで働きたいと来てくれた人もいました。 

不完全でスタートした 感動・創庫 

 僕は「会社をこうしたい!」「地域を巻き込んでこんなことをしたいんだ」「スタッフも地域の人も、関わる人みんなを幸せにしたい!」そんなビジョンを常に熱く語り続けました。きっとココに共感して面白いと思ってくれて働くことを選んでくれたのだと思います。 

 現在でもパートさんの時給は県の取り決めた最低時給ですから、他と比べて給与面の待遇がいいとは言えないかもしれません。それでも「毎日楽しい」「この会社で働けて幸せ」と言ってくれるスタッフに囲まれて、僕の方こそ幸せ!と心から思えているんです。 

自分だけで全てやらない 

みんなの会社になること 

 しっかりしたお店にならないと人を雇えないという気持ちは痛いほど分かりますが、これは恐れから生まれる幻想。つまり、オーナーがすべきことは関わるすべての人にビジョンを示すこと。このお店は10年後、20、50、100年後、どうあるか?という設計図を作ることです。ビジョンが明確にある場所には、それを叶えようとするエネルギーが集まります。不思議なことに思えるかもしれませんが、お客様はじめ、関わるすべての人とお店を育てるという発想になります。報酬の多寡で判断するスタッフではなく、ビジョンを叶えたい仲間が主体的に関わり、社員教育もまたお客様がしてくれるようになります。この話を黙って聞いていたオーナーさんは「準備しなくてはならないという義務感に捉われていました」と深い納得をされていました。 

ビジョンは無敵 

お金・時間も不要です 

 思えば僕は、何よりもビジョンを持つことを大切にしてきました。お金も時間もなく、出来ることがこれだけだったからなんでしょうね。 

 そして今年、過去・現在・未来、全てが一つになる「思いのまま生きられる何の制限もない世界」というビジョンを立てました。これに今、社の内外問わず、多くの人に関わってもらっています。ビジョンは優劣がなく、勝ち負けもないので、無理する必要はなく、それでいて全く困らないのです。もし価格競争に巻き込まれたり、大型店の進出などで苦戦していたら、ビジョンづくりから考えてみてください。本当の自由が垣間見れますよ。 

編集後記 

異なる課題を持ってきた子供たち 

 8月27日、千弘が1歳の誕生日を迎えました。昨年のちょうどこの日、猛暑の中で体調を崩すスタッフが増えて、現場仕事にがっつり入り込んでいました。とにかく忙しくて、寝る間もない日が何日も続いていた時に、千弘が生まれたのでした。 

 現在3歳半の竜弥が生まれ、彼と過ごすことによって学んだことは「焦らないこと」でした。僕ら夫婦は経営者であり現場主義でもあったので、常に早く早くと生き急いでいました。呼吸も浅かったように感じます。そんな振り返りが今できているのは、竜弥の全てを味方にしてゆったりと過ごす姿を見れたからです。 

 そして、千弘と過ごした一年で僕は「怒り」に対する自分のあり方を見つめ直すことになりました。まぁ〜とにかく動きが早いし、抑えが効かない!形が変わり続ける、柔らかくて重たい餅を持たされているような感覚です。その度にイライラと怒りが湧いてくる自分の幼児性に気づかされてしまうんです。仕事に打ち込みたい瞬間こそが、千弘の最も元気ハツラツタイム。たまりません。 

 これをニュートラルに向き合えるようになるには…、子供たちが持ち込んだ課題は夏休みを過ぎても終わる気配がありません。 

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