透明と不透明、どっちが都合がいい?

未来

オリンピックを控え、インバウンド需要を高めようと国内は盛り上がっていますね。

私は家族でショッピングモールによく行きますが、海外からの観光客向けにキャッシュレスの仕組みが目に見えて広がっています。


レジの前に、こんな表示や

こんな表示が増えてきています。

これらは、中国本国で使われている、「アリペイ」「ウィーチャット」といった決済システムですね。

観光が産業基盤の中心であり、アジアの玄関にもなっている沖縄では、アウトレットモールなどは全店に導入されていましたし、国際通りの小さな店舗にもちらほら見られました。

前回の記事でも書きましたが、まだまだ現金主義の日本人が、この流れをどう見るか。

オリンピック開催まで、あと1年と少しです。

 

さて、そんな中でヨーロッパの「GDPR(General Data Protection Regulation)」の話題。

和訳すると、「EU一般データ保護規則」となります。

 

まず観光に関わる全ての人が知るべき内容ですが、相当な気概が必要です。

GDPR(EU一般データ保護規則)で抑えておくべきポイント

うわー、かなり衝撃的な内容・・・

てか、面倒くさーい!ですよね。

トラブルに巻き込まれたくないからと恐れて、EU圏の観光客を受け入れられない宿泊施設なども出てくるかもしれないです。

 

さてさて、私の見解を少しだけ・・・

「トランプ大統領がフェイスブックの個人情報を不正利用していた」とのニュースがありました。

フェイスブックの分析力ってスゴイらしく、2ヶ月もあれば個人資産の額までわかっちゃうって聞きました。

こんな情報を選挙に使ってたとしたら、そりゃあ強力な広報になったことでしょう。

 

 

巨大IT企業が「個人情報」を使い、財を築いていくやり方にNOを突きつけた。

グーグルもフェイスブックもアメリカの企業ですからね。

EUが気に入らないのは、そういうこともあるのでしょうか。

 

それにしても、私たちが日々PC越しに、スマホ越しに浴びている広告たちを見れば、「ネット内で個人情報が利用されている」のは、明白じゃない?と思うんですが、いかがなもんでしょう。

なんていうか、覚悟の上だし、慣れてきているとも思えるし。

ちょうど「FREE」を読んでいる最中だから、感じていることかもしれませんが、個人情報を保護して不透明な部分を増やすよりも、まるっと「透明化」に進んだ方が結果的に都合の良いことは増えると考えます。

日本のマイナンバー制度。

個人情報に敏感な日本システムの元では、この制度に持たせたい理想的な機能までは、いつまで経っても辿り着きません。

住民票にしかならない現在の状態に、クレジットカードなどの決済機能が紐づいたらいいと思いませんか?

コンビニで買い物ができる、電車に乗れる、ETCゲートを通過できる。

結果的に、銀行さんには申し訳ありませんが、手数料システムから脱却し、これらのコストを軽減することができます。

紙幣の印刷には現実的にお金がかかりますから、現金が動くコストをあらゆる側面から大幅削減ってわけです。

血液型、お薬の服用に関する情報、持病やアレルギー、手術歴などの身体的特徴などにアクセスできれば、住民サービスと保険制度の一元化が図られ、行政コストも劇的に下がります。

ごくごく一例ですが、これらを実行できないのは、まず日本人の個人情報に対する思い込み。

プライバシーの侵害をしないようにと考える文化、空気とも言えると思います。

そして何より、各システムの中枢で管理・運営をして利益を得ている人たちによって守られているもの。

これらが、ここで言うところの「透明化」を阻んでいます。

 

EU 対 大手IT企業

この個人情報をめぐる対決は、どっちが勝つとかはどうだっていいんです。

不透明な部分が多い社会の方が都合が良いのは、たいていの場合、既得権者と呼ばれる人たちですから。

 

追伸:ただいま、小渕沢のリゾナーレのカフェにおります。
ここで集中していると仕事が捗る捗る!ってことで、長々と書いてしまいました。


ここに書いていることは、普段から妻と議論しているような内容です(笑)

時事Q&A
Q.日大アメフト部の問題についての見解は?
A.既に答えが出ていると思います。

皆が手にカメラを持つ社会になって、全体主義的な根深い問題にメスが入るのは健全化への一歩ですね。

 

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