思い出のスニーカーぶるーす　　2014年4月　55号

『つるのおんがえし』

「ご縁」をいただいたあなたへお届けする、「大きな想い」の「小さなお手紙」

2014年4月　55号

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事務所、引っ越します！

今の事務所は良い立地でしたが、いろいろありまして、出ます！

　新事務所は伊勢原市板戸。駅から徒歩約20分の場所です。内装にこだわった喫茶店を、そのままの状態でお借りします。カウンター席もそのままなので、ここでお出しするコーヒーを名物にしたいなぁ、なんて妄想しちゃってます。

　ようやく看板付きオフィスを構えて、スピードアップの感動・創庫。ここからさらに、ググッと行きまっせ～！

ニュー感動・創庫のテーマは

「100％アホになろう」

離婚して、また結婚して、と「人生いろいろ」島倉千代子状態の私ですが、いまだに余計なプライドが悪さすること、多々あります。チラシづくりの場面では、「カッコつけちゃダメ〜」なんてお客さまには言うくせに、自分で文章を書くと、「良く見られたい感」がいつの間にか出ちゃうんです。

　先日、このことで妻に指摘をもらいました。」あなたの書く文章はつまらん！」とバッサリです。思えば創業当時の理念で、既にカッコつけていました。あれからもう

6年。そろそろ安っぽい見栄なんぞ、捨てなきゃなりません。

　そこで考えました。もうカッコつけるのはやめよう。アホになるんだ！と。そこで、7年目の感動・創庫の宣言！

100％アホになります。

　困難をワクワク感じる、ポジティブなアホ。無理！出来っこない！と言われば、ますます燃えるアホ。恥を感じない、限界知らずのアホになります。さあ、ここから3年後は売上1億円！

アホだから行けます、必ず（笑）

思い出のスニーカーぶるーす

〜18歳浪人時代編〜

　お引越しは新しい始まりと同時に、思い出とのお別れでもあります。このぼろぼろスニーカーは、私が1996年3月に買った、思い出の一足です。

　20年くらい前、「エアマックス狩り」という事件が全国であったのはご存知でしょうか。その狩りのターゲットになったのが、このスニーカーです。日本国内で大ブームとなり、定価1万5千円が、発売1年後には10万円で売られることもありました。

　初めての出会いは、横浜駅の地下街でした。まだブームになる前の梅雨の時期。定価の1万5千円で売っていました。手にとって「はぁ〜カッコいい」。消費税3％時代だったので、15450円です。

　お金を全く持っていない浪人生でしたが、友人が僕の原付バイクで事故を起こし、「パチンコに勝ったから払うね」とお詫びに2万円くれました（なめた奴です）。ということで好きに使っちゃおうとなり、バイク保険の値上がり分の差し引き、16500円を持って横浜に向かったんです。

「間違いない、これは運命だ！」

　たまたま見かけた雑誌でビビビっときた、あこがれの靴が目の前に！ニッコニコでレジまで

持って行き、財布を開けたら・・・「あれれ？ちょっと待て…」あるはずのお金がないんです。「帰りの電車賃を引いたら、これ買えないぞ？」もう頭がパニックです。

　何があったのか、時間を巻き戻して思い出し、「あ〜〜、やっちまった」。雨が降ってきたので、コンビニで500円のビニール傘、買っちゃったんです。500円が足りず泣く泣くお店を出ることに。初めての出会いは、運命的出会い、のちに壮絶なお別れ劇となったのでした。

　年が変わった3月。大学受験が無事に終わり、バイトをしまくって、ずっと思い続けたエアマックスをついに買いました。8か月経ったこの頃は定価の2.4 倍、35800円になっていました。でもやっと見つけた運命の人。価格なんて全然気になりませんでした。

　彼（彼女？）を履いて、いろんな場所に行きました。一緒にお風呂も入りました。人間のせっけんを使い、手でやさしく洗っていました。下宿先が千葉だったので、狩られる心配もせず、どこへでも履いて出かけました。学生時代の写真は、彼との写真がたくさんありました。

　あれから19年。ゴム部分が劣化して、彼のスニーカーとしての役割は終えました。数年前から履くことができず、箱にしまったままでした。どうしても捨てられずに残していましたが、今回の引っ越しで、お別れします。

　18歳の浪人時代の思い出。またあんな素敵な出会い、してみたいです。