親切すぎる日本人　　平成21年4月発行　第17号

「ご縁」をいただいたお客様にお届けする、「大きな想い」の「小さなお手紙」

平成２１年４月発行 第１７号

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花粉もおさまり、ようやく春の暖かさを楽しめる時期になりましたね。

こんにちは、エイプリルフールでなんだかんだで毎年だまされている、超お人よしの芦川永光です。今年の４月１日は、「半年間、１０００万円かけて世界一周の旅行に行く」という話を「うらやましい！」と真に受けてしまいました。皆さん、嘘つかれました？

昨年の春ごろは自転車でひたすら営業活動だけをしていましたが、一年経ってようやく制作の方で忙しい日々がすごせるようになれました。昨年離陸したスペースシャトルは、やっとのことで第一エンジンを切り離せたかなぁ・・という感じです。

大きな夢に向かって、これから大気圏突入です。来年にはちょっと嘘がつける余裕が欲しい！

親切すぎるぞ、日本人！

先日、何気なく買ってきた、めんつゆのパッケージを見て、私は恐ろしくなり、そしてあきれ返ってしまいました。

今の時代、言うまでも無く便利な世の中です。私が思うに、今って世の中の「面倒」がどんどん無くなってきてると思うんです。携帯、パソコン、カーナビ、全て「面倒」排除の道具たちです。

面倒が減ると、人はあまり考えなくなりますよね。私、最近、いろんな場面で見れる親切が、どうも無駄に思えてしかたないんです。あまり考えられない人たちが相手、みたいに感じちゃうんです。

例えば、

• 電車のホーム「白線の内側までお下がりください」のアナウンス→いくら言っても、下がらん奴が悪い！
• 女性専用車両→むしろ女性への差別に感じます。これに悠々と乗れる人が、むしろ信じられない。
• 食べ物や飲み物の注意書き→書きすぎ！

そこまで説明いらん！と思うものばかり。そこまできっちりする理由が良く分からんものばかりなんです。

　そして、話は冒頭の「めんつゆ」です。その注意書きを見て、開いた口がふさがりませんでした。

「取り扱い上の注意」

開封後は冷蔵庫で立てて保存し、お早めにお召し上がりください。

「ご使用後の分別方法」

指や爪を傷つけないようにご注意ください。液の飛びはねにご注意ください。

こんなに親切に書く必要、本当にあるんでしょうかねぇ。以前、横にして冷蔵庫に入れてクレームをされたり、「液が飛び跳ねた」と文句をつけた人がいたんでしょうか。これ、使う人の自己責任でどうとでもなる、と思うのは私だけでしょうか。

面倒さが無くなる便利な世の裏で起こる、些細だけどちょっと気になってしまうこと。皆さんはどんな風に感じますか？

商売に当てはめるならば、価格やサービスの質以外にも、「面倒くさくない」という要素も必要になるのかなぁ、と思ったり・・ホント、大変な時代ですねぇ。

《編集後記》

商売をしていれば、不景気を実感する場面はいくつも遭遇します。ですが、不景気になったことを知る瞬間はわずかです。投資をやっている人なら別ですが、大抵の人が、新聞を読んで、テレビのニュースを見て、不景気だと認識すると思います。

よく言われる「この景気でも儲かっている所がある」は言い換えれば、そこにとっては不景気ではない、ということですよね。ですから、テレビ・マスコミの言う不景気は、決して全ての人が実感できる情報ではないって事です。

これ、ワザと不景気をあおってるのかも…とも思えるんです。派遣労働法にある「３年間の派遣期間後は正社員として雇う義務」この法律が出来てちょうど３年。

大手企業が正社員雇用を避けようとして、マスコミに圧力。そうした意図した不景気（の情報）だったら…派遣切り、正当化できますよね。

ちょっと考えすぎの私は、声を大にして言いたいと思います。

「不景気は、不景気と感じる自分がつくっている！」